アパレルブランド「NOFALL」・「sango」を運営する株式会社ノーフォールが自己破産申請した。
申立は8月22日、負債総額は約10億円余り。
ブーツやサンダルで人気を博した「NOFALL」「sango」
ブーツやサンダル、ミュールなど女性向けの靴製品を扱うショップとして首都圏を中心に店舗を展開していた「NOFALL」と「sango」。
特にサイドゴアブーツやパンプス、厚底のスニーカーなどはインスタグラムなどで商品が紹介されている事例も多く、実店舗のファンも多かったのではないだろうか。
「sango」「sango+PLUS」ではアパレル商品も充実していた。
池袋、町田、千葉、仙台、梅田など破産直前には「NOFALL」「sango」合わせて9店舗が存在
ピーク時には首都圏を中心に全国21店舗あったというショップも、SUMMER SALEのバナーが残ったまま更新が途絶えた状態にある公式サイトでは
- NOFALL池袋ALTA店
- NOFALL町田店
- NOFALL千葉店
- NOFALL津田沼店
- NOFALL横浜店
- sango+PLUS 大宮店
- NOFALL仙台店
- sango仙台店
- sango梅田店
が残るのみだった。以前は原宿・竹下通りや静岡(当時のSHIZUOKA109)、福岡(ソラリアプラザ)などにも店舗が存在したという。
仙台店(NOFALL、sangoとも)が入っていた商業施設「EBeanS(イービーンズ)」では倒産と同日の8月22日付で2ショップの閉店のアナウンスがなされている。
公式サイトでも8月上旬の時点でstaff募集やLINEアカウントの紹介などを行なっているので、かなり急な閉業だったのかもしれない。
「消費者には消費税増税を繰り返し…」「アベノミクスはいったい何だったのか」無念にじむ
倒産情報などを扱うJC-NETによれば、詳細は上記リンクの通り。
このうち概要欄の最下部、破綻理由の項目に次のような悲痛が綴られている。
減税や大幅金融緩和で企業景気が最高だったアベノミクスにもかかわらず、消費者には消費税増税を繰り返し、消費不況が続き
今般の新コロナ事態では、同社店舗も休業を余儀なくなされ
中国上海市のロックダウンにより商品入荷もままらなく、販売機会を失し、さらに円安で仕入価格も上昇、採算性も悪化
世界的な非常事態による不運と逸失に加え、国の経済政策に対するやりきれない思いも見え隠れしていた。
破綻理由の欄は以下の一文で結ばれている。
国債残も大幅増加したアベノミクスはいったい何だったのかということになる。
インスタグラムの公式アカウントも、削除こそされていないが非公開の状態になっている。